12月16日、待ちに待ったいちごの学校の卒業式。
「収穫の会」をおこないました。
今までお世話してきたいちごが実った姿は感動もひとしおです。
真っ赤な実を目で見て、甘いハウスの香りをかいで、味わって、とっても楽しい一日になりました。
4月から半年以上も、ほとんど毎月訪れたいちごハウス。入学式の時は知らなかったいちごのことが、今ではたくさんわかります。
まずは、こんなに立派に育ったいちごを観察しました。毎回観察してきましたが、今回は真っ赤でツヤが良く、ピカピカないちごをみんな嬉しそうに描いていました。
そして、待ちに待った収穫!
本当はハウスに入った瞬間からいちごに触れたくてしょうがなかったみなさんですが、観察のあいだは我慢してしっかりスケッチしてくれました。
「収穫」とひと口に言っても、ただ赤い実をとればいいというのではありません。
校長がどんなことに気を付けているかというと、①ヘタの際まで真っ赤に熟していること②種がかたよりなく、色がムラなくついていること です。
日の当たりにくい裏側までよ~く見て収穫をするのです。校長いわく、いちごは「きれい=おいしい」!真っ赤でツヤがよくて、まさにピカピカしているいちごは間違いなくおいしいです。
はんたいに、真っ赤でも色がくすみかけていたり、ハリがなかったり(初心者にはあまりわかりませんが…)するいちごは旬が過ぎているもので、モクモクでも加工用の”B品”になっています。
みんなの「コレ!」というひと粒を、まずは試食しました。
甘い!おいし~!と、ピカピカのいちごのおいしさがよくわかったところで、収穫スタートです。
とにかく大きいの!という欲張りさんから、ほど良い大きさで全部そろえる几帳面さんまで、「性格出るな~」とのぞき合いっこしながら楽しく収穫しました。
そして、収穫した大切ないちごにつける「リーフレットづくり」をおこないました。リーフレットとは、その食べ物がどんなふうに育って、どんなもので、どうやって食べるとおいしいか、など受け取った人に伝えるためのものです。
描く内容は、もちろん自由です。
絵で伝えるひと、クイズにするひと、身をもって体験した4月からの苦労を伝えるひと、十人十色のすてきなリーフレットができあがりました。
そして、箱詰めをします。
何種類もある梱包用の資材を見て、「こんなに厳重にするの?!」とびっくり。とってもデリケートないちごだからこそ、しかもモクモクのいちごは完熟で収穫するからこそ、衝撃が加わらないようにとことん大切に包んであげるのです。
世界にたったひとつのいちごギフトができあがり、最後にみんなでふりかえりをしました。
「正直、こんなにきついとは思わなかった!」「夏のハウスの暑さはひどかったなあ」「いちごづくりがどれだけ大変かわかりました」「いちごのために毎日がんばる校長がすごいとおもった」「今日のいちごがおいしかったー!」などなど、ひとりひとりの言葉にこのいちごの学校でのできごとを思い出しました。
「まだ小さな子どもにも、何か残っているといいな…」との声も。暑かったことや、おいしかったこと、このいちごハウスの風景など、何かひとつでも心に残っていてくれると嬉しいです。
卒業おめでとう!
そしてすべての回に参加してくれた方には似顔絵メダルを。
がんばったね!
そっくり!
4月から12月まで、苗ができる前からのいちごの姿をみんなで追ってきました。いちごの学校に参加する前は、もしかしたらいちごといえば思いうかぶのは真っ赤な実だけだったかもしれません。けれど、今では真っ白な花や長く伸びたランナー、大きくなる前の実の姿やかわいらしかったミツバチのことも知っています。
それから、「カタログで見たことある!」というひとも多かった野口校長からのおはなしも、直接たくさん聞きました。つくり手とかかわって、いちごのこと、そしてモクモクのさちのかいちごが身近なものになったでしょうか。
いちごを見るたび、ここでの思い出を想いおこしてくれたらいいなと思います。
みなさん本当に、おつかれさまでした!
いちごの学校 はーちゃん