雨が心配されるなか、7月8日に第三回のいちごの学校を開催しました。
前回からは2ヶ月弱も経ちました。果たして、苗はどんなふうに生長しているかな??
いちばん奥の親株が大きくなっているだけでなく、手前の黒いポットに子株が増えています。
成長した分「描くとこが多くなった!笑」と言いながら、まずはいつもの観察をしました。わさわさとした親株を描く人もいれば、黒いポットまで伸びたランナーと子株を描く人も。目のつけどころは違えど、前回のスケッチと比べると時間の流れを実感します。
続いて、「採苗(さいびょう)」をします。
採苗とは、親株からのびたランナーを黒いポットに固定する作業で、子株を増やすためにおこないます。
親株から伸びた赤茶色いランナーの途中から、このように葉っぱが出ます。この部分を、写真に見える白いクリップでプスッと地面に留めてやると、土に根っこを張りはじめます。これが「子株」です。
1000株の親株から、こうして採苗してやることで、最終的には4万個にまで苗が増えるのです。
今回は、いちごの学校のなかでいちばんと言ってもいいほど難しい作業になりました。ポイントは3つ!
①葉っぱをとる。
成長するのに邪魔になる「下葉」を取り除きます。名前のとおり他の葉っぱよりも下から生えていて、色も少し濃いのが特徴。
ひっくり返して、いちばん下の葉っぱをぷちっと取ります。
②枝分かれしたランナーを取る
親株から子株へと流れる養分が、枝分かれしたランナーに逃げていってしまわないよう、これも採苗と同時に取ってしまいます。
③クリップでさす
①と②が終わったら、白い針金のようなクリップをふたつに折って、地面と子株を固定します。
この日はとても暑く、みんな汗をだらだらとかきながら、お茶をがぶがぶ飲みながらの作業になりました。
「慣れてきたら、パズルみたいでおもしろい!」と言いながら、後半はどんどんペースも上がってなんとか「育苗ハウスの前半分」という目標をクリアしました。
ただし野口校長によると、まだまだ「70点」ほど。下葉を取り忘れたり、ポットの位置が違ったり、チェックと直しに入ってもらいました。修行が必要なようです…!
そして作業が終わるころ、「あれ、気づけば子どもたちがいない…」
子どもたちはお外で一緒になって、楽しくカエルやトンボを採って遊んでいました。とはいえ、暑い中よく頑張ってくれました!
次回、8月5日にはこの黒いポットが全部うまっている状態になるので、ハサミでちょきちょきとランナーを切り離す作業をおこないます。
ちなみに今回は私自信が採苗に熱中してしまい、あまり写真が撮れていないのが悔やまれます。
次回も暑くなりますが頑張りましょう!
いちごの学校 はーちゃん