暑さが残る8月29日、モクモクのお米「ごーひちご」の新米収穫がはじまりました。
現在までお天気つづきで、順調に収穫がすすんでいます!
秋空の下、黄金色に輝く稲の上をすべるようにコンバインが進んでいきます。
青空の「青」、山々の「緑」、稲の「黄金色」。
このコントラストは秋の田舎風景の代表的といっていいぐらい好きな風景です。
モクモクの直営農場で生産しているお米は全部で15町あります。
15町のうち、うるち米(通常食べるお米)が約10町と、お餅用のもち米が約5町と
なっています。
うるち米の収穫は10日すぎまでおこなう予定です。
モクモクで生産している田んぼは、伊賀市内の各地にあります。
もともと生産していた田んぼに加え、高齢や諸事情で生産できなくなった田んぼを
借り受け生産したりしている田んぼです。
枚数にすると80枚。15町を80で割ると、1枚あたりの田んぼの面積は
約2反弱。もちろん基準の広さより大きかったり、小さかったり。
田んぼの状態も日当たりが良くなかったり、水はけが悪かったり、形がいびつで
作業しにくかったりと、さまざまな田んぼで生産しています。
(ちなみに、1反の広さは「10m×100m(1000㎡)」。1反が10枚集まると1町となります)
ただ今年は、台風による大きな影響もなく、収穫前後に雨が降らなかったこともあり
下がきちんと乾いており、今のところスムーズに収穫がすすんでいます。
トラブルが少ないと稲刈り中の農業生産お米担当スタッフも
「風が吹いてサワサワ~って稲穂がなびく景色は最高やな~」と
笑顔で順調に育ったお米を前に喜んでいます。
コンバインは乗ると意外に背が高くて、眼下にはお米の絨毯がずーっと続く光景は
ちょっとテンションが上がってきます。
収穫できた新米の出来は?というと
「収穫量自体はまぁまぁですが、お米自体の出来はいまひとつかなぁ・・・」とスタッフ。
今年は全国で台風や大雨などによるさまざまな被害がでています。
モクモクある伊賀地方では、台風や大雨による被害はなかったものの、
全国的なお米産地で困っている“日照不足”による影響がでています。
一般的な感覚だと「今年は暑かったし、晴れの日多くなかった?」という感覚ですが
農業をする身としては、今年の夏は例年や夏以外の月とは比べ物にならないぐらい
日照時間が少なかったというのが感想です。
お米の出来は“食味値”というもので基準をつけていますが、今年の数値は
今のところの収穫分では良くありません。
まだ刈りはじめなのでこれから良いものがでてくるのですが、田植えからはじまり、
月日をかけて育ったお米の出来は収穫してからでないと分からないため
スタッフもドキドキしながら見守っています。
収穫できた新米「ごーひちご」は、まもなく出荷予定。
レストランでの提供はもう少しあとになりますが、9月の中旬ぐらいから
順次新米を提供できると思いますので、しばらくお待ちください。
ファーム企画 中川こーぢ