歓喜!号泣!! 白熱のカブトムシ頂上決戦

三連休の日曜と月曜日にファームでは夏の昆虫の代表「カブトムシ」の対決が開催されました。

対決といっても戦わせるわけではなく、1本の棒にどっちのカブトムシが

“早く頂上にたどり着くか”の競争です。

 

今年で4回目となり、常連さんも増えてわざわざ卵を返して成長まで育てたカブトムシを

選手として持参するツワモノまで・・・!

 

たかがカブトムシですが、参加者にとってはされどカブトムシ!

家族揃って優勝する意気込みは半端ないです!

 

ここが会場です。参加は64名のトーナメント式。すでにたくさんの参加者で賑わっています。

参加者は子どもだけかと思いきや、お父さんやお母さんが別々に個人でエントリーするご家族も。

 

参加するにはカブトムシが必要ですが、基本的には持参いただくことが前提です。

もちろん園内で手に入れることもできます。現在「カブトムシの森」というカブトムシを

囲いの中に放して観察できるブースがあるのですが、そこで購入して参加することもできます。

 

カブトムシを持参する参加者の中にはこんな方も・・・!!

すごいカゴの数ですね! 普段から虫が大好きなご家庭なのか下準備が凄すぎます!

 

さて、肝心の大会の様子はというと。

会場はこんな感じです。64人が4つに分かれそれぞれトーナメントで対戦します。

参加者には女の子もかなりいました。そしてお母さんも!

対戦方法は「早く頂上に着いたカブトムシの勝ち」です。

丸太の真ん中に棒を立て、一番下からスタートし頂上を目指します。

そして勝負はあっという間に決まります。

実はカブトムシって思いのほか早く動くんです。かなり素早いです。

試合時間は5〜10秒以内で決着がつきます。

 

どんなカブトムシが早いの?か。

全試合を通して見ると「小ぶりのカブトムシ」の方が早い気がします。

でも中には大きなカブトムシでも勝つことがあるので「元気さ」が重要かもですね。

持参する参加者は何匹もカブトムシを持ってきているので「次の試合でどれを使おうか・・・」

家族で参加の場合は「パパはこれや」「ママはこれでいくね」となかなか戦略的です。

 

競争の様子はというと、これがかなりの白熱戦です。

片方のカブトムシがスイスイ〜と登っていき、もう勝つかな!と思いきやストップ。

あと追いのカブトムシが追い抜き逆転勝ち! なんて状況があちらこちらでおきます。

 

勝って大喜びの子がいれば、負けて悔し涙を流す子も。

中には大泣きする子も・・・

 

そして4ブロックの1位同士がさらに対決をしていよいよ決勝戦!

男の子同士の対決です。

最後の対決だけに会場も1箇所に注目です。

決勝戦は男の子同士の対決。どちらのカブトムシもそれぞれぶっちぎりの速さで

勝ち抜いてきた精鋭カブトムシ!

優勝したのは・・・

見事優勝しました〜

2日間で4人のチャンピオンが誕生しました。

中には決勝戦で親子対決なんて場面も。

 

優勝者には、カブトムシの王様「ヘラクレスオオカブト」のオスを進呈。

さすが王様、でかいです!

勝った子も負けた子もとても良い顔をしていました。

来年も開催しますのでぜひカブトムシを育ててご参加くださいね!

 

ちなみに、来年度の優勝者には「標本キット」にしようかなと思っています。

同じく週末に開催した「夏の虫を探しに行こう!」でご一緒した三重県総合博物館の

学芸員さんと話していたのですが、「自分の頑張ってくれたカブトムシを標本にするのは良いですね!」

と、なんとも博物館らしいアドバイスをいただきました。

もちろんカブトムシの王様ヘラクレスもいいのですが、カブトムシは冬までに死んでしまう生き物です。

メスと一緒にした場合、交尾をすると数日で死んでしまいます。

ヘラクレスにおいても交尾をしなくても冬は越せないため、それだったら標本もいいかなぁと。

さらにそれが一緒に戦ってくれたカブトムシだったらもっといいなぁと思った次第です。

 

そして今回の大会で初めての問い合わせがあったのが「メスを参加させてもいいですか?」と。

聞くと家族で参加したいけど、オスが1匹しかいないのでメスではダメですか?ということでした。

過去に「クワガタムシ」ではダメですか?なんて問い合わせもあったのですが、

これは逆に異種競技戦も面白いかも・・・・と思い

来年は、「甲虫だったらななんでもOK」戦も計画してみようかなと思っています。

 

最近は、田舎でも虫取りをする子どもは減っています。

ゲームもいいですが、自然の中で夢中で虫取りをするってのもいい思い出になると思いますよ。

ファーム企画 中川こーぢ