6月の毎週土日に、のんびり学習牧場で開催した「牧場こども大学」。
普段からのんびり学習牧場では、牛さんの「乳しぼり体験」や「乗馬体験」をして
いますが、もっと家畜動物にふれあってもらい、家畜動物のことやお仕事を知って
もらいたいと今回開催いたしました。
期間中は、通常で体験していただいているお世話やお仕事体験よりもっと深く
掘り下げた内容で、実際に食べている「ごはん」のお話や、「うんち」についてなど
実際のものを見ながら知ってもらう体験プログラムだったり、生乳からバターを
つくってみたり、たくさんのジャージー牛を飼育している酪農施設をバスで見に
行ったりする特別なプログラムを開催しました。
ちょっとご紹介。
まずは「こども大学」ということで、子どもたちは“学生証”をもらうことができ、
絵柄はジャージー牛やミニブタ、ポニーなど5種類。好きなのを選ぶことができます。
これをもって他のお友達と会話がはずんでいる子どもたちもいました。
こちらは特別教室の「ふりふりバターづくり」。
牛さんの生乳からバターをつくることができるプログラムです。
使う生乳はもちろんモクモクのジャージー牛乳です。
牛乳には「脂肪分」が含まれています。ジャージー牛だと全体の約5%の脂肪分が含まれており、白と黒模様のホルスタインは約3.5%程含まれています。この脂肪分の固まったものがバターや生クリームなどに加工されます。
牛乳は白色ですが、実はよく見るとうっすらクリーム色をしています。ジャージー牛の生乳はホルスタインよりも脂肪分が多いので、見比べるとよりクリーム色をしています。
容器に入った牛乳をひたすら“ふりふり”します。
ペアになったお友達と交代! ひたすら“ふりふり”!
10分~15分ぐらいふりふりすると、容器の中に少しずつ何かの“かたまり”が
くっつきはじめます。
容器から慎重に牛乳を取り出すと・・・
なんと! 大きなかたまりがでてきました! これがバター・・・?
最後はモクモクのパンにバターをぬって試食タイム!
頑張ってつくったバターの味は最高!でした。
ちなみに、市販の牛乳ではバターはできません。牛乳にする工程で脂肪分を細かく砕く作業(ホモジナイズと言います)を行っているためいくらふってもかたまりができることはないのです。どうしても家でやってみたい!という方は、ホモジナイズ作業をしていない牛乳「ノンホモジナイズ(ノンホモ)」を探してみてください。
特別教室は、他にも「羊とウインナーのフシギ」を調べたり、「ミルクゼリー」を
つくったり、「ロープワーク」を学んだりするプログラムを開催しました。
動物たちからできるものや関係するお仕事などの内容です。
特別教室は体験だけはなく、製作したり実験的なものがあるものが多いので、より
動物たちのことを知ってもらえるプログラムです。毎月やっているものもあります
ので、ぜひ参加してみてくださいね。
こちらは大人気だった「写生大会」。
のんびり内にいる家畜動物たちを自由に描いてくれていました。
描いた絵はもちろん持って帰ることができますが、のんびりで貼ることができるので
希望された方は、のんびり教室の中に飾ってありますよ!
続いては、「ポップコーンづくり」
動物たちが食べるごはんの中にはトウモロコシがあるのですが、私たちが食べている
トウモロコシとは別の飼料用のものを食べています。
トウモロコシにもたくさんの種類があり、ポップコーンをつくるためのとうもろこしが
あります。その名も「ポップコーンコーン」!
みんなでひとつぶひとつぶ手ではずして・・・
鍋で炒めれば「ポンッ!」「ポンッ!」と音がしてきます!
すると・・・!
ポップコーンのできあがり~♪
などなど、体験だけではない実験的なプログラムもたくさんありました。
他にも牧場内には、
酪農で実際に使われる“カーフハッチ”という子牛のお家。
放牧中の牛たちは一日中放牧場で過ごすため、雨をしのいだり、寝る場所として
カーフハッチを使っています。
こちらは動物たちの“うんち”の展示!
もちろんのんびり牧場の動物たちのうんちです!
大きさや、においを体験できます。
そして、のんびり内だけのプログラムではなく、バスで移動するものも開催しました。
それが「ジャージー牧場ツアー」。
モクモクから車で3分ほどの場所にある「モクモクジャージー牧場」。
のんびり牧場は、みんなに動物とふれあってもらう場所です。
ジャージー牧場は生産の場。酪農施設です。
このジャージー牧場は、生産の場のため一般の人が入ることはできません。
通常では、モクモクにお泊りしていただいた方が参加できる「朝のひと仕事」でのみ
行くことができます。
緑の屋根が特徴の畜舎と広い放牧場があります。
天上がとても高い畜舎で、ジャージー牛が約40頭ほど暮らしており、
壁もなくとても開放的な空間でいつも清潔に保たれています。
ツアーの時間は、1日2回の搾乳作業にかぶるので、
牛たちが実際に機械で搾っている様子も見学することができます。
モクモクの牧場では、牛たちから搾った生乳はすぐとなりの加工場へと運ばれ、
牛乳や乳製品へと加工されています。
ツアーでは、搾っている様子や、加工場を見学したり、ごはんを見たりと牧場内を
ぐるっとまわり、最後にはできたての「ジャージー牛乳」をゴキュっと飲むことが
できます。
6月の土日だけの開催でしたが、いつもは“のんびり”とした空気がただよっている
のんびり牧場に、たくさんの方が動物たちに会いにきてくれて賑やかな牧場でした。
秋にも第二弾を開催予定ですので、ぜひご参加くださいね!
ファーム企画 中川