5月の13日から3周にわたって開催した「田んぼのどろんこイベント」。
先週の土日(27・28)に、どろんこイベントの最終となる『田植え』を行いました!
どろんこ運動会で参加者のみなさんに“しっかりと”土を練りこんでもらった翌週、
水を減らし、機械で田面を均していよいよ最後の作業の田植えを開催しました。
2日間で約180人の参加者が、1本1本手で苗を植えていきます。
まずは、お米ができるまでのお話をして・・・
次に苗の学習です。
一粒一粒の種籾から出ているのが分かるかな・・・・?
1本の苗からお米の粒はどのくらいできるかな?
お茶碗1杯(1合)はどのくらい米粒があるかな?
お米の1合とお酒の1合の関係はあるの?
みんなで植える苗、お茶碗1杯食べるためには何本苗を植えないと食べられないかな?
などなど、お米のクイズを交えながらワイワイと学習します。
そしていよいよ田んぼに入水!
どろんこ運動会の時とは違って、水を抜いてあるので足が予想以上に捕られます。
みんなで横一列になって順番に植えていきますよー
初めての人にもわかりやすいように、昔ながらの定規を使って“しるし”をつけて
あるので、それを目印に植えていきます。
最初は手こずっていたけれど、次第になれてきてどんどん先に行っちゃう子も登場!
もう夢中になってますね!
家族で一緒に植えている光景も。
短い時間でしたが、普段何気なく食べている“お米”だけど、
自分たちで1本1本植えてみて、「疲れた~」「大変だった!」「面白かった!」
と色々なお声をいただきました。
最後はどろんこになった体を洗い流して終了!
終わってすぐの苗はこんな感じです。
しっかりと“しるし”に合わせて植えてあるかな・・・?
翌日、再び田んぼに水を張りました。
水面に移って綺麗な光景です。
田んぼに水を張りなおしたら、いなくなっていた水棲生物たちも再び活発に
動き出しました。
(いろいろ出てくるので苦手な方はご注意を・・・)
左から「アメンボ(飴棒)」「マツモムシ(松藻虫)」「オタマジャクシ」
オタマジャクシはもう「脚」が生えていました。
他にも
左から「モノアラガイ(物洗貝)」「コオイムシ(子負虫)」「ハシリグモ」
モノアラガイは巻貝の仲間。タニシに似ているけどちょっと違います。
タニシもいると思うけど見つけられませんでした。
タニシがいたらホタルがみれるかなぁと思ったのですが。
道向かいの田んぼにはいるけど、ここの田んぼでは最近みないので
また出てきたらいいなぁ。
コオイムシの見た目は「タガメ」のちっちゃいタイプ。
背中に卵を背負っています! ちょっとキモイかも!
ハシリグモは水の上を走っちゃう!
忍術の「水グモ」ってここから来たんですかね!
左「ヌマガエル」 右「ニホンカナヘビ」
ツチガエルと似ています!
カナ“ヘビ”だけどトカゲです!
他にもヤゴ、イトミミズ、ヒル、ヒバカリなどなど、いろんな生き物がいました。
シオカラトンボもいました~
シオカラトンボは体が「白」ですが、これはオスだけなんです。
メスは「黄色」です。“ムギワラトンボ”とも呼ばれています。
田んぼは生き物もたくさん見つけることができますよ!
近年、日本人のお米の消費は減っています。
昔は1人1年で60kgのお米を食べていましたが、食事の変化で一次は1年/30kg
ぐらいまで落ちた時期もありました。最近上がりつつあるそうですが、それでも
1年/40kgだそうです。お米を食べることがなくなれば、季節の移り変わりを
感じられる「田んぼ」もなくなっていきます。
小さなイベントですが、昔ながらの田園風景を残せるきっかけになればいいな~
と思います。
秋にはこの苗たちも黄金色に輝く稲になることでしょう!
収穫イベントも開催します。夏の稲の風景もとても綺麗ですよ。
ファーム企画 こーぢ
【途中のクイズの答えは】
・1本の苗からできるお米は「約100~200粒」
・お茶碗1杯(1合)の米粒は「約6500粒」
・お酒1合(180ml)をつくるのに必要なお米(玄米)は1合(150g)
・5~6本を1束として田に植えるので、1合(6500粒)÷1束(150粒×6本=900粒)=7束植えてやっと1合分〕